劇場版MOZU

劇場版MOZU

2015年11月17日TOHOシネマズ市川コルトンプラザにて

(2015年日本:116分:監督 羽住英一郎)

 久々に映画に行きました。一週間の休みがあって旅行には行かない私なので、映画に行く気になったのです。

地元のシネコンへ行くのが一番手軽で気楽ですね。

カードのポイントもたまっていたのも映画に行く気になった事のひとつです。

 さて、このMOZUシリーズは原作は逢坂剛の『百舌の叫ぶ夜』から始まる百舌シリーズで、2014年にWOWOWとTBS共同で

テレビドラマ化されており、その最終章を映画にするという最近、よくあるパターンです。

私は原作を読んだのが大昔で、テレビドラマは見ていません。

過去「SPEC事件」というのが私の中にあって、テレビドラマだった『SPEC』の劇場版だけ観に行って何がなんだか

さっぱりわからず、テレビはテレビで完結して欲しいという個人的な希望があったので、少々、今回不安でした。

 結果から言ってしまうと脚本大変だったと思いますが、一応説明はきちんとされており、最初にばたばたと説明(描写ではない)が

あるのは仕方ないとしても、映画として、演じる側も作る側も身体張ってやってますという緊張感がびしばしと伝わる映画でした。

 公安警部の倉木(西島秀俊)が主人公ですが、それをめぐる味方の人びともいれば、敵もいる、どちらかわからない人もいる、

という流れが実に良く言えばわかりやすく、逆に言えばかなり強引に観客をひきずっていきます。

 ダルマという本当の影の黒幕というのがドラマの時からあったそうですが、今回、ダルマの正体と真意がわかる、という

事になっていますが、感心してしまったのが、悪役の層の厚さですね。

一人が悪役を背負うのではなく、次から次へとかなり手強い敵が倉木の前に立ちはだかるのでした。

 長谷川博巳、ビートたけし、阿部力、伊勢谷友介、そして松坂桃李とダークサイド側でアクションばりばりとこなす俳優さんが

身体張ってばんばんアクションいたします。

フィリピンロケも含めて、作っている人の熱意がどんどん伝わるような映画は好きですが、ちょっと流血多すぎ、って気もしますが

スタントは原則使わないという方針だったそうで、「危ないことする命がけ」のスリリングさがとても良かったですね。

話の筋がどうというより実に映画的、映像的に身体を張っている映画でした。その意気や良し。 

0コメント

  • 1000 / 1000

更夜飯店

過去持っていたホームページを移行中。 映画について書いています。