9000マイルの約束
2004/01/21
日比谷スカラ座2
観る前はどちらかというと人間ドラマの小品・・・と思っていたのですが、観てみるとどうして、どうして・・・
ロケ壮大、過酷、ハラハラ、ずっしり・・・の力作でした。
主人公がシベリアに送られる~脱走するあたりの極寒の風景ったら半端ではなく「すべては愛の・・・」なんてものじゃありませんね。
そこから、脱走するものの、周りは大雪原・・・怖いったらありゃしません。そして出会う人々、それが信じられる人なのかどうか???疑心暗鬼の上、主人公をしつこく追い回すソ連軍の中尉がまたターミネーターのごとく・・・であります。
命がけで逃げる旅ですから、奇麗事ばかり言ってられないのですが基本的に主人公はいい人、なので
それが逆に足をひっぱってしまうあたりのハラハラ感。
ユーラシア大陸をほとんど横断する脱走の旅ですから、出会う人々もロシア人だけでなく、エスキモー(?)や
イスラム教圏と雪原、森林、砂漠と壮大な風景の連続です。
犬、といえばやっぱりシベリアン・ハスキーだし。
だんだんヨーロッパに近くなってくるとそれだけ、出会う人々の数も増えてきてハラハラしっぱなし、肩に力、入ります。
そして要所要所に現れる中尉・・・
シベリアの四季を追ったロケーション大変だっただろうなぁ・・・と黒澤明監督の『デルス・ウザーラ』を思い出したりしつつも、カメラはヘリコプターで大雪原を1人歩んでいく主人公を映したりしていて、圧倒されました。
主人公を演じたベルンハルト・ベターマン・・・もう、『戦場のピアニスト』のエイドリアン・ブロディにあげたアカデミー主演男優賞あげたいくらいの命がけの演技・・。
更夜飯店
過去持っていたホームページを移行中。 映画について書いています。
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