モロ・ノ・ブラジル

モロ・ノ・ブラジル

2004/01/14

渋谷・シネマ・ソサエティ

 

冒頭、フィンランドの吹雪の風景から映画ははじまります。

ブラジル音楽に魅せられたミカ・カウリスマキ監督の「私はブラジルが好きです。I love Brazil.」映画。

ブラジルの音楽のルーツをたどることから始まり、色々な要素を含んだブラジルの音楽を映し出すカメラの視線は、ミカ・カウリスマキ監督(通称ミカちゃん)の「好き~そして知りたい」という視線に他ならないようです。

ドキュメンタリー映画といっても、カメラが入り、編集、音楽が入った時点である程度の演出というものがあります。

その場合、一番色濃く描き出されるのは監督の視線や想いではないでしょうか。

寒い国フィンランドから暑い国ブラジルへ・・・ミカちゃんの憧れともとれます。

もちろん全編に流れるブラジルの音楽も楽しく、興味深いです。

インディアンが歌っていた音楽、アフリカの移民から伝わった音楽、色々あります。アフリカの黒人宗教カンドンブレの様子は、美しくかつ神秘的で少々の恐怖感あり。

さすが都会のリオ・デ・ジャネイロのサンバ学校の演奏は楽器もいいし、技術もレベル高いと素人が見てもわかりますが、私は田舎の村の市場で手作り楽器で演奏しているおじいさんがよかったです。

鼻笛、ぷ~か~って楽しそう。生演奏が聞きたい。誰かあのおじいさんの来日ライブを企画してくれませんか?

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更夜飯店

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