グッバイ、レーニン!

グッバイ、レーニン!

2004/03/11

恵比寿ガーデンシネマ

 

89年~90年っていうのは、今思い返すと激動の年でしたねって、見終わったあと思いました。

この映画の舞台となるドイツはもちろん象徴的なんですが、中国でも、日本でも・・・

主人公の青年アレックスが、母を思うあまりに、東西ベルリン統一の事実を隠そう奔走する・・・のがメインの話

なのでしょうが、アレックスのモノローグを多用することによってただの親子の情愛話、人情話だけではない

ような気がします。

青年アレックスは、どちらかというとあまり政治的な思想は強く持っていない、ごく普通の青年ですが、

母を思う気持ちが、だんだん、自分の理想の国を作りたいのだ・・・と漠然と思うようになる所が実際、西側の

資本主義が流入してきたのを、受け入れた東側の人間の実際の気持ち、なんでしょうか。

親子の話のように見せていても、東西が統一された困惑がよくあぶり出ていて、その部分が好きです。

しかし、サッカーというのは、国民の意識を統一させるものなんだなぁ~政治家があれこれ、なんかより

よっぽど力のある方法・・・なんだなぁ~と感心。 

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