ロードムービー

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2004/03/10

シアター・イメージフォーラム

 

韓国インディペンデント映画2004にての上映。

韓国、キム・インシク監督作品。

タイトル通り、行き場のない男女の旅を描いていますが、この映画のもう一つの内容は「同性愛」という愛の形。

株で失敗した証券ブローカー、ソグォンはホワイト・カラーの人間、そしてもと登山家だったデシクは、

ブルー・カラーの人間です。

生きる階級、世界が違う2人ですが、お互いホームレスに身を落して出会って、旅を続けることになると2人の間に

ある「差」がなくなってしまう・・・もののやはりそこにすぐに友情、ましてや同性愛は生まれないという

葛藤が続きます。

そこにデシクを慕う女性イルジュが割り込んできますが、デシクの愛の対象にはなりません。

3人が旅する先々、海、山、漁港、石切り場・・・旅して流れさっていく風景がとても切なく風景がとても美しく、

切なくて、人間同士の感情のぶつかり合いも、あまり生々しく映りません。

ドロドロに描こうと思えばいくらでも・・・なのでしょうが、監督の視線はあくまでドライで、同性愛を肯定も

否定もしていないリベラルさを感じます。

人生に絶望した3人が行き着く先は・・・本当の旅の終わりはあったのでしょうか、映画が終わってからも

スクリーンの向こうで旅はまだ続いているような気がしてなりませんでした。 

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更夜飯店

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