ラクダ(たち)

ラクダ(たち)

2004/03/09

シアター・イメージフォーラム

 

韓国インディペンデント映画2004にて上映。

全編モノクロで、長回し、中年に近い男女の「ひとときの情事」をじっくり腰をすえたカメラで追っていきます。

実に静かな映画で、台詞も「大袈裟で意味深な」ことは言っていません。

私たちが普通に交わすような会話です。

この映画を観ていてジム・ジャームッシュの『ストレンジャー・ザン・パラダイス』を思い出しました。

情景をじっと見つめることでその感情を汲み取って、感じる映画です。2人の男女はお互い結婚していて、

決してお互いに踏み入ろうとしない、距離を置こうとしています。

その関係は最初から最後まで変わらない、という所がいいです。

普通、映画では「変わっていく」ことを描く事が多いですから、変わらない、変えられないという2人、

とても現実味がありました。

映像的には、帰りのエレベーターを待つ時の窓に映るシルエットとかモノクロながらの美しさでした。

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更夜飯店

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