裏街の聖者

裏街の聖者

流氓醫生（Ｍａｃｋ　Ｔｈｅ　Ｋｎｉｆｅ）

2004/05/21　　　ＤＶＤにて 1995年香港：99分：監督　リー・チーガイ（李志穀）

日本の漫画『Ｄｒ．くまひげ』を香港で映画化。といっても完全香港電影ムード。コメディ、友情、人情話、悲恋・・・と相変わらず色々な要素てんこ盛り、の割には詰め込み過ぎた、という印象がない妙にさっぱりサワヤカな映画でした。テンポが実は、とてもゆっくりしていて、飛ばすところはさっさと飛ばしています。

トニー・レオン（梁朝偉）が、貧民街で開業医をしている（実は優秀な）外科医。

医者だけでなく、ギターひくわ、歌歌うわ、ピアノひくわ、競馬やるわ、女の子にもてるわ・・・でなんでもできるんですね。でもなんか情けない風貌。

トニー・レオンが妙に脱力、飄々としてるからいいのでしょう。いつも寝癖の髪型がよくお似合い。トニーはなんとなくしなびれた感じがいい人。

結構、俳優さんそろっていて嬉しいですね。貧民街の潜入警官が（眉毛をいつも帽子でかくしている）ラウ・チンワン（劉青雲）濃くてよろしいです。

弟子入りする新米研修医、アンディ・ホイ（許志安）の好青年ぶり。押しかけ助手にはなんと、ジジ・リョン（梁詠琪）、ちゃっかりしたお嬢様ぶりがかわいい。

そしてカメオに、おぅ、ジョーダン・チャン（陳小春）！『欲望の街外伝・ロンリー・ウルフ』（マニアックですみません、これ、好きな映画なんです）トニーとジョーダン！！一番好きなのは、トニーが新米研修医を裸にして、ツボの絵を描いて街の人に、「自宅でできるツボ療法」の説明をするところ。

色々な役をやるトニー・レオン好きですね。真面目な顔して、周りを笑わせるなどやりすぎ、になるところ、ギリギリで抑えています。