殺しの烙印

殺しの烙印

2004年6月27日    ビデオ 1967年:日本(日活):モノクロ91分:監督 鈴木清順

鈴木清順監督と美術・木村威夫もの第一弾。

これは、2001年に鈴木清順監督によって『ピストル・オペラ』というタイトルでリメイクされたもの。(製作発表当時のタイトルは『新・殺しの烙印』)

といっても、同じなのは主人公が、殺し屋ギルドのNO.3であり、NO.1は誰か、という設定のみです。

最初の数分を観た家族が「これ日活映画でしょ」と言ったのですが、「日活ムード」あふれる前半。そして全編を通して無国籍映画です。一体どこの国の話やら、、、日本らしさなんてかけらもありません。

謎の女、真理アンヌが出てくると・・・もう、鈴木清順ワールドですね。蝶でいっぱいの不気味な部屋。突然部屋の中で回り始める映画のフィルム、ご飯の炊く匂いが好きでたまらない殺し屋NO.3宍戸錠。銃もぱんぱんぱんという軽い音。車は全部左ハンドル。

映像が、部屋の中であっても、車の中であってもとても奥行深いですね。最後、誰がNO.1か、、、のボクシングのリンクなんてとても幻想的。

いや~宍戸錠のヒリヒリした表情がいい。長い足がいい。真理アンヌの無表情が、これまたいい。 

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