69 Sixty Nine

69 Sixty Nine

2004年6月3日   ヤマハホールにて(試写会) 2004年日本:監督 李 相日

舞台となるのは1969年、佐世保の高校。

村上龍の原作、脚色、脚本、宮藤官九郎。こういう男の子達、または男達の(はたからみればどうでもいいこと)のあれこれの積み重ねが、GOやピンポンなどの脚色と変わらず、絶妙な間の台詞のやりとりでテンポよく進むのはさすが、今をときめく(?)クドカンならではの世界。

60年代が正確ではないとか、色々あると思うのですが、役者が今時の高校生役をやるにはちと、つらいか、、、の妻夫木聡や安藤政信他なので、妙に「今の時代ではないな・・・」と思わせつつ、今の若い人達にも観やすいようになっているとバランスとアンバランスが上手いですね。ここでも新井浩文、今度は番長役でぶいぶい言ってます。

今と違う、というのは嶋田久作さん演じる鬼体育教師。怒鳴りつけ、殴る、飛び蹴りして悪ふざけをする生徒を黙らせる。

今こんな先生はいないでしょうが、昔はいましたねぇ。そんな教師に殴られつつも生徒たちは学校でバカやって共存している、という風景があったのですね。

高校生たちは学生運動をするには幼すぎて、でも、なんとなく世間は騒がしい。女の子への興味もふか~いものがある。

そんな様子のあれこれが楽しい映画でした。

私は60年代はまだ子供だったので、これはなつかしいというノスタルジィまではいかなかったのですが、それでもこんな歌

あったなぁ~とか、感慨深いものもありましたです。

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