アイ・ラヴ・フレンズ
2004年8月29日 DVDにて
(2001年:日本:113分:監督 大澤豊)
ろうあ者を取り上げている大澤監督は去年『アイ・ラヴ・ピース』を作ったのですが、これはその前作にあたる映画。
全編京都映画でもあります。
主人公の忍足亜希子さんが、ろうあ者ながらカメラマンとして働いていくうちに出会う人々との交流ですが、全編を通して実に爽やか。
タイトル通り今回は友人、という言葉がキーワードですが、(カメラマンとは)人に近づくのが仕事だから、という忍足亜希子さんの言葉もありますが、右翼の街宣車にも臆することなく近づいていく。
脇の藤田朋子の漫画っぽい顔とかもよかったですね。あまりろうあ者であることの苦労は描かれないのですが、さりげない所で「差別」される哀しさも押しつけがましくなく描かれています。
手話って私も資格を取るために講義を受けたのですが、藤田朋子の台詞のようにいきなりやるのは「恥ずかしい」ものなんですね。
それは、手だけでなく表情や体の動きも使うので演技しているような気分になるのでした。忍足亜希子さんは手話ですが、その表情や相手に伝えたいという気持ちが実に表情豊かで爽やかなんです。
更夜飯店
過去持っていたホームページを移行中。 映画について書いています。
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