永遠の片想い

永遠の片想い

Lovers Concerto

2004年8月18日 池袋 シネリーブルにて

(2003年:韓国:105分:監督 イ・ハン)

苦学生の大学生ジファンが、アルバイト先の喫茶店で2人の女性と出会う。最初はおとなしいスヨンに一目惚れ・・・だったはずが3人で会う機会が増えるたびに、その親友の明るいサバサバしたギョンヒにも惹かれるようになる。

2人の女の子も最初はださださ~~~なジファンの優しさに気がついて意識するようになる・・・男1人と女2人の三角関係というよりも、友情か恋愛か?の狭間でゆらめく3人を優しく見つめているという描き方です。

手紙、花束、時計、かわいい喫茶店、子供のような3人のつきあい方・・・もう、照れくさいくらいに韓国恋愛映画のアイテムが出てきますが、『ホワイト・バレンタイン』と同じくここまで、綺麗に徹底して貫いてしまえば、いっそすがすがしい気持ちになります。小物が後の伏線になっていくところもとても丁寧。

後半にかけて、ミステリばりの意外な進展になるのですが、前半のゆったりした3人というのもいいですなぁ。

風景などとても綺麗に撮っています。実際、こういう関係が成り立つのか、照れくさい気もしたとジファン役のチャ・テヒョン(猟奇的な彼女のキョヌ役)が言っているのもうなずけますが、その結果の余韻ということでは『ホワイト・バレンタイン』に負けてないぞ~~。

スヨンが『ラブ・ストーリー』のヒロイン、ソン・イェジン、ギョンヒが『ブラザー・フッド』のイ・ウンジュ。若手俳優さん選んでますよね。郵便配達のお兄さんもちょっとだけだけどいいし、韓国映画に欠かせない「先輩」もいいなぁ。

ジヒョンの妹が、『箪笥』の妹、ムン・グニョンで、この妹の淡い恋というのも上手くはさんでいますね。

テレビドラマ『秋の童話』(3人が旅行に行く高原があのドラマの兄の家のロケ地だったのね)、『箪笥』とすっかり妹キャラであります。

ジファンは優しいけれど芯が強いような男の子で『猟奇的な彼女』よりず~っと好感です。有名歌手でもあるそうで、ラストのエンディング曲を歌っていて、これまた・・・なんですねぇ~。きゃ~~~。

余計なことですけど、妹が「箪笥」にひきこもってしまう所が出てきて、『箪笥』を観たあとだけに、おおおお!だ、だいじょうぶか?なんて余計なハラハラをしてしまいました。いや、何もおきませんが・・・。

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