ブラインド・ホライズン

ブラインド・ホライズン

Blind Horizon

2004年10月18日 千代田区公会堂にて(試写会)

(2003年:アメリカ:99分:監督 マイケル・ハウスマン)

ある映画を別の映画と比べるのは、もうやめようかと思っているのですが、『マイ・ボディガード』とよく似た撮影・編集の仕方をしています。

しかし『マイ・ボディガード』が川が激流で一気に流れていって観る側もその流れから目が離せない、だったのに比べるとこの映画は、川の流れが途中で何度も途切れてしまって水がなくなってしまってまたちょろちょろって流れ出す感じでした。

記憶を失ったヴァル・キルマーが断片的に覚えている大統領暗殺計画・・・もフラッシュ・バックを多用して雰囲気出そうとしているのですが、どうでもいいような脇にそれてしまったり、また、謎の人物たちの整理もあまりはっきりしていなくて観ていて、まぁ、どうでもいいか、なんて失礼なことが頭をよぎったりしました。最後近くになってあわてて実はこうでしたって説明になって、これはダメ。

キャストも保安官に『ライト・スタッフ』他のサム・シェパードが何故、ここに出ているのか?謎の女が何故、フェイ・ダナウェイでなければならないのか?この人ならでは・・・という個性を全てなくしているように思えました。ネーヴ・キャンベルの良さもあまり・・・。

ヴァル・キルマーは相変らずの汚れ顔ですけれども、これまたヴァル・キルマーらしさがあまり感じられないし、このラストってどうかなぁ~って思います。映像的にもストーリー的にもキャスト的にもなんとも言えない消化不良を私は感じてしまいました。

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