ナイスの森 The First Contact
2006年4月15日 渋谷 Q・AXシネマにて
(2005年:日本:150分:監督 石井克人、三木俊一郎、ANIKI)
いやぁ、書きにくい映画です。本当にどう書いてよいかわからない久々の映画でした。『埋もれ木』以来ではないでしょうか。
何をどう書いてよいやら、わからずまるで便秘状態(下品な言葉使いでご免遊ばせ)
石井克人X三木俊一郎XANIKIと聞いて、はい、Grasshoppa!です、と答えられる人と一晩かけてこの映画について語りたいです。
私はGrasshoppa!大好きですから、この世界は、もう底なしに面白かったのですが・・・。わからない人にはさっぱりわからないということを完全にわかって、あえて「他の誰にも出来ないような面白話を作ろう」というクリエイター魂、意識的に炸裂させているのが、イジワルというか、なんというか。だから、この映画は、「なんとなく好き」という人よりも、「大好き」か「さっぱりわからない」かどちらかだという難しい点を線でつないだような映画なんですね。人によっては「これが映画と言えるのか?」と真面目に怒る人もいるかと思います。
この3人の共通点は優れたCMを数々手がけた監督である、というCM出身らしい、短いエピソードが21話、150分。前半:A面、3分間の休憩、後半:B面となり、各エピソードは短いながらも、実はすべてどこかでつながっている。
それがどうつながっているのか、は映画だけではわからなくて、パンフレットの解説読んで始めて知るという所も奥が深いような、イジワルなような、別に知らなくてもいいような。
例えば、パンフレットで一番長い説明のある「電車くん」は、映画の出演時間はもの凄く短い。
でも私が一番お気に入りは誰かというと、『酒でも飲みませんか?』編の黄色いぬいぐるみ星人の水橋研二君だったりします。
水橋君、もともとぬいぐるみのようなあどけない顔をしているのに、「水橋研二にぬいぐるみを着せよう」って実行してしまう所に感動。
しかもそのパートナーは加瀬亮君。加瀬君は、舞台の一つである高校の英語教師。他にも教師に、寺島進、津田寛治、森下能幸といった面々を繰り出してくる。
そう、この映画は、様々な事が次々と繰り出される映画なので、ついていこうと無理すると、苦しい。たら~~~っと観るのが楽しい。
私はたら~~~っと観てしまいました。出てくる人の豪華さに驚きながらも呆気にとられて、そんな空間(時間)を楽しむ。これではないかと思います。ちょこちょこ出てる女の子達が実は皆、それぞれ美少女の美少女映画だとも思いました。
特にノッチの夢、という森の中でのライブの映像は美少女揃い。
そして、前半、強烈なのは「語る温泉三人姫」の池脇千鶴。もう、早口でマシンガン・トーク。で、話ている内容は実にくだらない(ピコリコ星人の巻、巨大な銀杏の木の巻、H仮面とパンダの巻)けれども、話し方についつい身を乗り出して聞き入ってしまいます。さすが、社長。
この映画を作る為に有限会社 ナイスの森を設立してしまった3人の監督。やっぱりやること常人離れしていて、解説によると「東映まんが祭り」「ゲバゲバ90分」「ウィー・アー・ザ・ワールド」的なお祭り映画作る、という・・・観てみると納得する解説なんですが、私の感想ではさっぱりわからないと思います。申し訳ない。でも、DVDになったら買ってしまうかもしれない・・・私はよしこさんがホーム・ルームで発言する逆回転言葉が何か、とても知りたいからです。
更夜飯店
過去持っていたホームページを移行中。 映画について書いています。
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