エクソダス 魔法の王国
Exodus: The Enchanted Kingdom
2006年10月23日 TOHOシネマズ六本木ヒルズにて(第19回東京国際映画祭)
(2005年:フィリピン:106分:監督 エリック・マッティ)
出ました~フィリピンのSFファンタジックアドベンチャーファミリー映画!!!
いや~~~楽しいぞ。かわいいぞ。ツッコミだらけだぞ。
映画祭は資料が少なくて、何を観るかの決め手となる材料がとても少ないのですが、この映画は、「ドラゴンボールのスーパーサイヤ人みたいな男の子が宙に浮いて、火の玉両手に持っている」という写真に、ぐっと何かを感じ、席をとった次第。
お話は、悪い王様の影の軍団にやられてしまいそうな王国の王様が、「妖精の国へ行って、四元素の精を味方につけるしかない」と一人の傭兵、エクソダスにその使命を与えるのでした。
そして、エクソダスの冒険のあれこれ、であります。
結構、特撮やSFXや衣装色々凝っているのですが、妖精の国といっても、普通の山や海だし、土、火、風、水の四元素の精たちも、もう人間丸出しって所がよかったですね。
土の精は青くて力があるだけの大男、火の精は、男の子、風の精は、パンクファッション風のおねえさん、水の精はひらひらとしたドレスを着たかわいいお嬢さん。
エクソダスに別に説得されて、お供になるのではなく、出会って、むむむっと対決して、虫を捕まえるように捕まえたらはい、もう、味方なのだった。桃太郎さんは、一応、お供にはキビ団子をあげるのですが、この映画の桃太郎、キビ団子、あげません。
もちろんこの手の映画につきものの戦闘シーンや、SFXが出てきますが、妙に衣装に凝っているような気がしました。
特にダースベイダーみたいな悪の帝王の仮面や衣装の凝り方。妙にイキイキとうれしそうに作りこんでいます。
その割には外をあるくエクソダズ御一行は、ピクニック風なのであります。
さて、妖精ですからそれぞれ特技があり、悪の帝国と戦うのですが、風の精のもうSMの女王様みたいなノリとか、火の玉を、上からだけでなく、アンダースローでぼよよん、と投げつける火の精(これがチラシの写真)といい・・・・文化の感覚の違いなのかもしれませんが、スピード感があまり感じられないけれど、なんだか強いのです。水の精は、水を使わない術を使うというのもびっくりですが、最強かもしれませんね。ピンクだったり緑色だったり、ひらひらした衣装で、かわいいお嬢さんが強いっていうのは絵としてとても面白いのです。
そして大団円。
上映後の監督の話で、この映画の主役、エクゾダスは正義の戦士でありますが、役者さんではなく演じているのは、現役国会議員さんっ!という事実が一番、面白いかも・・・本当は、人気のあるラブストーリーをご希望されたとか。
国会議員が正義の戦士をやる、というとなんだか生臭いかもしれませんが、この映画は、その辺、けろり、とこれは楽しい映画だからねっと通してしまっていて、変な主義主張がないところがいいです。観ていて、笑いながらも、非常にふむふむと感心もしました。
更夜飯店
過去持っていたホームページを移行中。 映画について書いています。
0コメント