スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

Sweeny Todd The Demon Barber of Fleet Street

2008年2月8日 渋谷ピカデリーにて

(2007年:アメリカ=イギリス:117分:監督 ティム・バートン)

 『チャーリーとチョコレート工場』の監督・主演コンビ、そしてカリブの海賊シリーズで、ジョニー・デップ大好きな皆様・・・にはちょっと刺激が強すぎる・・・・もとはブロードウェイ・ミュージカルです。

ジョニー・デップが、歌います、踊ります、人、ざりざり殺します。

もう、ジョニー・デップ、ポーズを決めて、カミソリにうっとり・・・・。

 これは、悪者判事(アラン・リックマン)とその手下(ティモシー・スポール)に美しい妻と娘をとられ、罪をきせられ・・・ロンドンにはいもどった理髪師の復讐劇なのですが、どうも、映画を観ていてちらつくのが

ティム・バートン監督の『バットマン2』のペンギン。

嬉しいことなんてない、とにかくうらみます~~~~~~~~~、という空気なんですよ。

 そう、これはあくまでも復讐の物語であって、ロンドンで出会ったパイ作りの未亡人、ヘレナ・ボナム=カーターと手を組んで・・・・後半、血、どばどば。

 ヘレナ・ボナム=カーターが入れ知恵をするのですが

「復讐の喜びの半分は、計画を練ることにあるのよ」

 もう、白塗りに近いメイクのジョニー・デップとヘレナ・ボナム=カーター、エスカレートしていく様は、だんだん、悪魔と魔女。

また、アラン・リックマン、ティモシー・スポール・・・・そして意外な出会いになったえせイタリア人に、ボラットさんことサシャ・バロン・コーエンで、もう、イキイキと怪物演技に歌です。妙にうれしそうに見えますね。

 後半のアイディアって・・・香港映画の『ドラゴン・イン』そのもので、あれは、実にばかばかしい空気にあふれていましたが、この映画はとにかく凝って凝って、作りこんで作りこんで、映像は銀色に沈んだ色に統一して・・・・・復讐なりよ。

 カリブの海賊2の後に『リバティーン』で、そしてカリブの海賊3の後にこの映画で、「ジョニデ、かっこいい~~~」という観客をどつぼに落とす、裏切り者、ジョニー・デップ。

いや、わたしは裏切りジョニーが好きなんですよ。

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