ぼのぼの クモモの木のこと
2009年3月21日 DVD
(2002年:日本:61分:監督 クマガイコウキ)
いがらしみきお原作の漫画『ぼのぼの』は大好きな漫画です。
でも、もともとは『根暗トピア』とか『さばおり劇場』といった、エロネタ、下ネタ、シュールなネタ・・・の4コマ漫画でその存在を知っていたわたしは、あまりにも、「かわいらしい」キャラクターに驚いた覚えが。
逆に、『ぼのぼの』から、いがらしみきおを知った人が昔の漫画を読んで、ショックを受けるということも・・・・
線はシンプルですが、いがらしみきおは大変、絵がうまいのです。そしてその世界はとてもシュールで、時にいじわるです。
このDVDを観たきっかけは音楽がゴンチチということで、あ~~~これ、いい。
一時間って長さはアニメにはちょうどいい・・・映画には中途半端な尺かもしれないけれど。
漫画ででてくる、ぼのぼのちゃんの「・・・・」という間がね、絶妙に出てる、というのがいいです。
台詞が妙にのんびり棒読みなのも、ぼのぼのちゃんらしくて。
もう、すんごく動きのとろいぼのぼのちゃん。 でもアニメの毛のふかふか感がすごい。いまどきのCGってすごいなぁ、と今更ながら感心します。
アライグマくんのお父さんの声、立川談志!!! スナドリネコさんの声、森本レオ。
名言「それは秘密です」ちゃんと出てきたよ。
脚本にいがらしみきおも参加しているのですが、「いい話」です。
ゴンチチがしっとりとギターで奏でる曲は「ダニー・ボーイ」(またはロンドンデリーの歌)で、シンプルながらも、この映画の雰囲気にあっていると思います。
曲の使われ方も絶妙なタイミングで、「あの曲、あのメロディは・・・・なんだったか・・・・」という忘れかけているものを思い出す・・・そんなシンプルなことも、やんわりと描き出す、この世界は原作漫画とまた違った味がありました。
更夜飯店
過去持っていたホームページを移行中。 映画について書いています。
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