『コードネームU.N.C.L.E』

コードネーム U.N.C.L.E.

The Man from U.N.C.L.E.

2015年11月18日TOHOシネマズ市川コルトンプラザにて

(2015年:アメリカ:116分:監督 ガイ・リッチー) 

 観た動機は時間的なものとガイ・リッチー監督だからでしたが、結果から言うとワタシこの映画大変好きです。

情報も少なく、期待も何もないと意外な拾いものがあると思います。

ガイ・リッチー監督は『スナッチ』や『ロック・ストック・アンド・トゥースモーキングバレルズ』がとても好きなのですが

今の宣伝だと「シャーロック・ホームズ」だそうです。あら、観てないからわからないわ。

 タイトルだけではわかりませんが、原作はテレビ・シリーズと最初に出てきて、「ナポレオン・ソロ」でした。

最初の方は説明的になってしまうのですが、時は1963年、冷戦時代。ドイツが東西に別れていてベルリンの壁があって、

アメリカと字幕ではロシアになっていましたけれど正確にはソ連が冷戦状態にあって・・・CIAのスパイ、ナポレオン・ソロ

(ヘンリー・カヴィル)がドイツのナチの残党により作られたと噂されている核弾頭を積んだ爆弾を探るミッションを受ける。

そのために何と、ソ連のKGBの若手NO.1のスパイ、イリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)とコンビを組んでナチの残党と戦うという。

私は年齢的に東西ドイツとか、ソ連とか耳慣れているのですが、若い人には説明しないとわからないですよね。

もう、ベルリンの壁がなくなって何年経ったか、なんて遠い目をしちゃうのです。

 さて、映画は東ドイツで自動車整備工をしている美女、ギャビーにソロが近づく所から始まります。

ギャビーの伯父がドイツの科学者で爆弾を作っているのです。

そこにソ連からクリヤキンが合流、っていってもかなり強引な出会いですが、男2人と女1人のスパイチームができあがります。

 この映画のいいところは、時代考証とかものすごく凝っているのに、どこか肩の力が抜けていて馬鹿馬鹿しさが漂っていて

アクションシーンはあっても流血シーンはあまり出さない所です。

ファッションから、セットから何から何まで、完璧で大変、粋でありながら、真面目で不真面目みたいな飄々とした所が

たくさんあって、くすりと笑ってしまう可愛げがいいのですね。

 舞台はドイツからイタリアへと移り、ナポレオン・ソロは美術商、イリヤ・クリヤキンはロシアの建築家でギャビーはその

婚約者という設定となっております。

ファッションが男も女も大人でねぇ、粋で、素敵でねぇ・・・楽しいですね。

娯楽映画かくあるべし、みたいな小物使いもいいですね。何かというとソ連側の方が高性能だという所なんか笑ってしまいます。

さて、そこにイギリスの諜報部がからんできたりして・・・お話し、大騒ぎ。

私が好きなのはお堅い、ソ連のイリヤですね。万能スポーツ選手で、真面目で、身体能力が素晴らしい。

頼もしいわぁ。ソロの方と言えばプレイ・ボーイタイプで、次から次へと美女にまみれちゃう。おほほ、って感じです。

また、最後が粋でくすくす笑ってしいました。いいですね、可愛げがあって。 

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