ポロック 2人だけのアトリエ
2003/11/12
日比谷シャンテシネ
やっと公開されたエド・ハリス監督主演の映画。
ポロックというアメリカの前衛抽象画家とその妻の物語ですが、
芸術家ものにある、才能と狂気が紙一重、自信と不安も紙一重、強さと弱さが紙一重とうところ、実に淡々としていました。
芸術家の激情的な部分はあえて抑えていますから、全体的に地味な印象があって強烈なインパクトは避けています。
しかし、ポロックの絵を体得したように絵を描くエド・ハリスの緊張感は大したもの。
指先が絵の具などで爪の中まで黒くなってしまっているところなどリアリティがありました。
酒におぼれて身を滅ぼす運命も過剰な演技や台詞もなく描いています。大作でもないし、強烈な映画でもないの
ですが一人の人間をここまで見つめている視線が素晴らしいと思います。
更夜飯店
過去持っていたホームページを移行中。 映画について書いています。
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