ラブストーリー
2003/12/17
九段会館 ( 試写会 )
両親の昔の手紙を読み進めるうちに、そこに秘められた初恋の物語があらわれる。
不器用な片思いをしている娘(現代)と1960年代の母の娘時代とが平行して描かれますが、
そこの切り替えがスムーズです。
前作『猟奇的な彼女』ではエピソードの羅列・・・にすぎなかった監督ですが、今回は離れ離れだった2本の糸が最後に1本になる過程が上手く描かれていると思いました。
ストーリーテリング、物を語るというのが上手いです。
台詞に頼りすぎず、小物などを使って語るのもいいです。
昔の自然があふれる風景も心和みますし、好きになってもすぐにベタベタしない所もいいです。(欧米映画を観る時、スキンシップの習慣にどうしてもなじめない私です)
お化け屋敷、学校の行事のあれこれ、フォークダンス会・・・などにささやかなユーモアを交えているところも可愛らしく、好感。
笑ってしまったのは検便・・・のあとの薬の量(笑)
花束が菊の花である、というのは韓国ならではなのでしょうね。
日本で菊の花を贈るのは一応、ダメとされていますから。
1960年代というのはベトナム戦争の時代でもあり、学生運動が起きたのはわかるのですが、
韓国がベトナムへ兵を派遣していたとは知らなかったです。
この映画を観なければ知らなかったことでした。
更夜飯店
過去持っていたホームページを移行中。 映画について書いています。
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