燃ゆる月

燃ゆる月

2004/01/03

（ ビデオ ）

これはもともとの設定がよほど上手くしないと、登場人物4人の恋愛関係、苦しくなってしまうと思うのですが、

そこのところは多少、突っ込み所はあるもののクリアしていると思います。

ピという「いけにえの運命」にある少女と、村の青年タンとの恋にピを愛する族長ジョク(ペパーミント・キャンディの

ソル・ギョング)ジョクを慕う王族の娘ヨン(シュリのキム・ユンジン)の想いが入り乱れるところが上手く

扱われていて、誰も悪くないが運命に翻弄される4人という悲劇が引き立っていたと思います。

戦闘シーンも森の中など狭い空間での肉弾戦、迫力がありました。

森の緑の美しさなどはアジアならではの色だと思います。

(『ラスト・サムライ』の緑はどうしても日本やアジアの森の緑には見えませんでした。細かい感覚の違いだと思います)

ピとタンの結びつきは強くゆるがないので、ロミオとジュリエット風ではありますが、やはり、脇のジョクの勇気と

ヨンの潔さがあってからこそ、脇を上手く支える重要さがよくわかる作品でした。