丹下左膳 百万両の壺
2004年8月9日 恵比寿ガーデンシネマにて
(2004年日本:119分:監督 津田豊磁)
山中貞雄監督の同名映画のリメイク。プロデューサーと脚本が江戸木純です。
最初は台詞の言い方、立ち居振る舞い、セットがお芝居、お芝居していてちょっと辟易かな・・・と思ったのですが、だんだん慣れてくると気持ちよくなってきました。
左膳役の豊川悦司は劇団3○○(渡辺えり子主催)出身で、なんかその舞台のまんま・・・のような気もするのですが、時代劇といえばチャンバラか、戦闘シーンか、という最近の時代劇の中では異色の人情ものであり、「こけ壺」という百万両の壺をめぐるおっかけあい。
「こけ壺」の元の持ち主が野村宏伸でその奥方が麻生久美子。武家の奥方。
「こけ壺」を持ってやってくる子供をひきとることになるのが、左膳と矢屋をやっている和久井映見。町人の女将。
この奥方と女将は直接は対決しないのですが、男2人を通して、その尻をたたくことで、見事奥様対決になっているのが観ていて楽しい。どちらもはまってますね。
オリジナルの山中貞雄版は、近々レイトですが公開されるので楽しみにしています。今現存しているフィルムが3本しかないっていうのはちょっと悲しい・・・『人情紙風船』(これ、名作です)しか観てないなぁ、と思っていたら・・・あと2本しかないんだなぁ。
更夜飯店
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