ターンレフト・ターンライト

ターンレフト・ターンライト

Turn Left, Turn Right(向左走・向右走)

2004年10月21日  新橋 ヤクルトホールにて(試写会)

(2003年:香港:監督:ジョニー・トー、ワイ・カーファイ)

金城武とジジ・リョンのラブ・コメディ・・・ちょっと思いつかない組み合わせなのですが、なんといってもこの映画は細かい小物や同じ事の繰り返しをあれこれ手を変えて見せるというしつこさが、可愛らしさ炸裂の愛らしいコメディになっているのが見所かと。

実は隣同士に住んでいるヴァイオリニスト・金城武とポーランド語の翻訳の仕事をしているジジ・リョン。

ひょんなことから出会った2人は実は中学生の時、キャンプでお互い恋心を持った者同士だったとわかってから・・・出会いがあってから・・・もう、すれ違いが始まるのですが、金城武が左に走ると、ジジ・リョンは右に走ってしまう・・・左右対称、上下左右のすれ違いのはじまり、はじまり~そこにそれぞれに想いをよせる男女の出現で2人の邪魔をしようと、あれこれが始まる・・・とまぁ、可愛らしいことこの上ない。

原作が絵本ということがあって、2人は非現実的なキャラクターなんですけれども、金城武とジジ・リョンって絵本の中の2人という感じで嘘くさいというよりこの2人をとにかく愛らしく、綺麗に撮ろうという努力と工夫があちこちに見られます。

悲劇を予感させる韓国恋愛もののすれ違いと違って、香港の場合(この映画は台湾の台北が舞台ですが)ハッピーエンドのお約束がもうしっかり伏線となってあちこちにはりめぐされているから安心して楽しめるのです。

電話番号というのが一番のキーポイントなのですが、他にも数字の使い方が楽しい。

こういう映画はつっこみだらけですが、そこをつっこんで怒っていたら、この映画の実は巧妙な計算、が見えなくなるから損ですね。

監督は、もう映画職人!ジョニー・トーとワイ・カーファイの共同監督です。金城武を雇う料理店の店主がジョニー・トー監督常連のラム・シューだったりするところ、ジョニー・トーファンはにや~~~~ってにやけるのです。

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