シークレット・ウインドウ

シークレット・ウインドウ

Secret Window

2004年11月10日 日比谷スカラ座1にて

(2004年:アメリカ:96分:監督 デビッド・コープ)

スティーブン・キングの原作の映画化。

相変らず追いつめられる主人公です。映画の出だしがいいですね。最初に物語の真ん中をもってきて、それからカメラが湖の上を走り、ほとりに立つ家に近づいていってそのまま「秘密の窓」から部屋の中へスムーズに入っていく。そしてソファでぐったり寝ている作家のドアがたたかれいきなり「俺の小説を盗んだだろう」と原稿を突き出す男。

前説全くなくいきなり恐怖にさらされてしまう作家ジョニー・デップです。しかもこの盗作を言いつのる男、ジョン・タトゥーロが執拗に作家の周りを脅かし出す。無表情でぺたぺたとした話し方が気持ち悪いジョン・タトゥーロも存在感ありますね。

しかしなんとも寝癖が爆発した頭にボロボロの穴のあいたガウンが、汚らしいけれど妙に格好いいジョニー・デップでなかったらこの映画、とっても薄いものになってしまったでしょうね。それだけジョニー・デップの存在感が大きいです。あごをかくかくさせて、うろうろと家の中を歩き回るしぐさがなんとも雰囲気あります。ぼさぼさ頭に帽子かぶっただけでばっちりきまってしまうスタイルの格好良さ。

だんだん脅迫事件が殺人事件になっていく過程で小物の使い方も細かいし、森や湖の風景も綺麗。そしてだんだん追いつめられていく様子がテキパキと進むあたりは、観ていて逆に安心(?!)です。

こうなったらジョニー・デップとジョン・タトゥーロの対決を楽しみましょう。脇役にティモシー・ハットンも出てますよ・・・

チラシ、ポスターを見て思ったのですけれど、『ナインス・ゲート』のデザインにそっくりですね。

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