リトル・ショップ・オブ・ホラーズ
Little Shop of Horros
2005年11月29日 DVDにて
(1986年:アメリカ:96分:監督 フランク・オズ)
この映画は大好きでした。
映画を見終わったその足で、レコード屋に行ってサントラLPを購入したくらい。(CDがまだない昔は映画館でサントラなんて売っていませんでした。)
オフ・ブロードウェイのミュージカルの映画化・・・と思っていたら、1960年のロジャー・コーマン監督の映画が先で、ミュージカル、そしてこの映画だったのですね。
日本でも、舞台は最初真田広之主演で、今はまた再演されています。
当時のフランク・オズといえば、セサミ・ストリート。スター・ウォーズもありましたが・・・
あのセサミストリートのセットが好きで、この映画の街もそっくりな作りになっていました。
音楽はアラン・メンケンで、この後、ディズニー・アニメで『リトル・マーメイド』『美女と野獣』他、賞をたくさんとることになります。
そして最新の映画が今現在公開中の『NOEL ノエル』です。
この映画をロック・ミュージカルにした、というのが大きいです。だから曲がとても大事。
そして、情けない主人公シーモアが出合ってしまう、人食い花・オードリーⅡの造形ですね。花だから目鼻はないものの、大きな口がにんまり笑うだけで表情が出てしまうのが、素晴らしいです、19年前とはいえ。どんどん大きくなるごとに表情がはっきりしてくる所とか。
可愛かった子猫が、あっという間にふてぶて猫に成長してしまうのと同じかも。
この頃ってロック・ミュージカルがたくさんあって、『ロッキー・ホラー・ショー』などと同じちょっとチープな独特な臭いがします。
純粋無垢なカップルが、邪悪の華みたいなものにとりつかれてしまう・・・脇には怪しげな人々・・・ですが、このミュージカルは最初から明るい。3人のコーラスの女性が、隅の方にいて歌いながら出てくる・・・その衣装のポップさ。素晴らしいですね。私はこの3人がとても好きでした。
悪役がオードリーⅡだけでなく、シーモアの憧れの女性、オードリーのサディストの恋人、スティーブ・マーチン。
この人の暴れぶりというのが、もうひとつの見所。忘れていたのは、バイクを降りる時に、バイクを止めないで、飛び降り、ポーズを決めるとバイクがぴた、と止まるっていうバカバカしさ・・・
サディストの才能を活かす為に歯医者(デンティスト)になった・・・というのも笑えますが、マゾヒストの患者が、ビル・マーレイ。
もっとやって~~~~って言うのに白けてしまう、サディストの歯医者。ビル・マーレイの役はロジャー・コーマン版では、ジャック・ニコルソンがやったそうで・・・あ、こっちも観たいですね。ミュージカルではないですけど。
更夜飯店
過去持っていたホームページを移行中。 映画について書いています。
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