どこまでもいこう
2005年11月12日 DVDにて
(1999年:日本:74分:監督 塩田明彦)
第18回東京国際映画祭に行って、観ようと思った映画その②。
『狼少女』の時に、この『どこまでもいこう』との類似点が指摘され、監督もこの映画が大好きです、と語っていました。
塩田監督、第二作目。
どちらかというと8ミリ自主映画のような雰囲気なのですが、小学生の男の子たちのあれこれ・・・を等身大で見せます。
「男子ってバカよね」「ほんと、超バカ」という女の子たちの台詞があるように、男子と女子の間の距離の見せ方なんて繊細かつ正確。
子供の時は良かったというノスタルジィだけに終わらせず、悩みやうしろめたさ、いたずら・・・これが、盗みや火遊びなんじゃないか、というもう危ない物も含む・・・子供の世界をなめたらあかんよって思います。
主役の2人の男の子の他に、おとなしい男の子が出てきますが、からかい半分で、「お前の家に行こうヤ」と2人組が行ってみると・・・お母さんが異常に神経質で「子供に緊張を強いるタイプの大人」で、2人組思わぬ展開・・・という所があります。
私はどうも子供と接するのが苦手で、親戚の年下の子とかなつかない。なついてくれない。
なんかわかる気がしますね、子供に緊張を強いる大人って。
反面、学校の担任の先生が津田寛治。エッチなボールペンを見つけて、「廊下で立ってろ、ホラ」と頭をどついても、子供たちは、へぇへぇ・・という感じで、さすが小学校の先生は違いますねって所が興味深かったです。
男の子たちが遊ぶのは、花火を使ったロケットとやっぱり花火を使った紙飛行機。もう、火遊び危ないなぁと思いつつも(これは監督自身が子供の頃やった遊びだそうです)とても綺麗なシーン、印象深い音の効果が出ていました。
こういうさりげないようでも、しっかりとした視線がある映画は好きです。
更夜飯店
過去持っていたホームページを移行中。 映画について書いています。
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