サクラサクヒ
私立探偵 濱マイク テレビ特別版Eプログラム
2006年5月3日 渋谷 シネマ・アンジェリカにて
(2002年:日本:55分:監督 行定勲)
この回の行定勲監督も映画版濱マイクの助監督をしていたのですね。
でも、後々様々なドラマ映画を作ることを思ってみると、この回は、とてもきちんと綺麗にまとまっている、という感じがします。
マイクの友人、丈治こと村上淳が桜の木の下で出合った中国女性、メイフォア。
メイフォアに一目惚れした丈治は、メイフォアの為に・・・とマイクを紹介する。メイフォアは、母は中国人、父は日本人。その日本人の父を探しに日本に来たからです。
しかし、マイクが簡単に見つけ出した男はもう家庭を持った中年男(岸部一徳)
メイフォアはせめて手紙を渡したいと思うけれど、中年男は、なんとしても「知らない」を言い通す。
しかし男は、会社が倒産して、家の中はめちゃくちゃである事を知り、幼い息子が置いてけぼりになっているのを見かねたメイフォアは、異母兄弟である男の子を連れてきてしまったら、誘拐騒ぎになって・・・・
桜の花は、咲いている時は皆、振り向くけれど、散ってしまったら誰も目を向けない・・・捨てられた母の事を思ってメイフォアは、ある決心をする。
片や丈治は、メイフォアに夢中でなんとか気を引きたいとはしゃぐけれど・・・メイフォアは丈治に頑な。そんな2人を見守るマイク。
という訳で、今回の主役は丈治こと村上淳ですね。
桜の花を女性になぞらえて語るという詩情性と、思いもかけなかった丈治の純情ぶり。
よく出来た恋愛ドラマになっていると思います。起承転結がとてもはっきりしていて、わかりやすい一編。
更夜飯店
過去持っていたホームページを移行中。 映画について書いています。
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